会議の役割分担

他人のアラは良く見える

他人のアラを指摘していると、「俺ってば万能じゃね? こんなとこまで分かるって天才じゃね?」とか思ったりします。
料理を食べて「思ったより甘いし、塩が足りなくね?」って感じで。
で、実際にその通りにすると、抜群に良くなったりするんですよ。
「あ、確かにー! 塩入れたら美味しい!!!」とか周囲に評価されるんですよ。
だから、ついつい勘違いしちゃうんですけど。

ということで、傍目八目なんて古い言葉を出すまでもなく、他人のアラ、と言うのはすぐに見つかるわけです。
いや、ほんと、他人の失敗ってすぐ気付きますよね。

このところ、後輩の面倒を見たり、設計の問題点を指摘したりする仕事が多くてついつい勘違いしそうになるのですが、「その人の過ちを訂正したからといってその人よりすごいワケじゃない」ということは、絶対に意識しておかねばなりません。
ここを履き違えると、だいたい失敗するので。ということで、定期的に自分に言い聞かせるようにしています。

最初の案からは逃げられない

結局、問題点を指摘するにしてもなんにしても、最初の案からは逃げられないんですよね。
カレーの味見を頼まれたら、どんなに味を直しても、それはカレーのままなんです。ハヤシライスにもシチューにもならないんですね。
会議でもそうなんですよ。
「最初に発言した人」がコントロール権を握るんです。
どんなにツッコミを入れて形を変えたとしても、「最初の案」の形の外側にはいかないんです。

かなり辟易するのですが、後になって「あの案はダメだと思った」とか、議論がある程度進み、いざ導入となったところで、「俺は別の案が良い」とか言い出す人がいるんですよね。
だったら最初から発言して、会議をちゃんと身のあるものにしなきゃダメじゃないですか。
会議の場で黙って、あとでひっくり返したりするのって「会議の意味」がなくなりますよね。
そういうこと言う人に限って、「会議なんて意味が無いんだ」っていうんですけど、その意味をなくしているのは彼ら自身なんですよ。

最初に出た案がダメだったら、それがダメな理由を添えて、さらには「その案を採った時に起きる、結果に対しての責任」を持って言えば良いんですね。
ただ、その責任を取りたくないのに、後から最初の発言者を後ろから刺す発言をしてしまうと、やっぱり議論としては発展性がなくなってしまうんですよ。

ということで、ちゃんと会議しましょう

ある議題に対して、最初に発言する人はやっぱりすごい強いんです。
みんなそれ前提に考えるから。
だから、周りの人は、「その案の問題点はどこにあるか?」をしっかりと考えて、議論しないとダメです。
気を抜くと、最初の発言がそのまま通ってしまうからですね。
それはそれで良いのですが、だったらそれは会議じゃなくて「プレゼンテーション」にしかならないじゃないですか。
だから、「最初に一石投じる人」と「その発言に対して、その案の範囲内で反論する人」と「それらをみて最終的に判断する人」が会議には必要なんですよ。

こうやって、会議でちゃんと役割分担できてないと、どうしても、ぐだぐだで、結論が出ない会議になっちゃうんですよ。

いや、もう、ここ数ヶ月、結論が出ない泥仕合かリーダーの演説かのどっちかにしかならない会議にさすがに辟易しているのです。
頑張って軌道修正しようと、「今回はこういう議題なんですよね?」とか言うんだけど、なかなか難しいものです。
「新しい情報がでて調査が必要であれば今議論するのではなく調査しましょうよ」とか言うんだけど。
納期決まってるし、みたいな感じで。
じゃあここで話し合ったら納期に間に合うの? って話ですよ! もう!

あっ、しまった、愚痴になってしまった。

短いのですが、なんか愚痴になりそうなのでここで筆を置きます!