礼儀正しい技術者っていきなり求めるものなの？
ものすっごい腹が立ったので、勢いで書きます
うまくまとめられなかったのですが、諦めました。
私は技術を教えたい人です
なんか先日、ゆとり社員とかの話が盛り上がってまして。
「最近の新人は礼儀がなってないし、パソコンも使えるけど技術に対しての貪欲さがないから開発ができない」って話ですね。
まぁ、ゆとり云々じゃなくて、そういう新人がいるよね、ってだけの話なんですけど。ぶっちゃけ。
で、私の持論としては「確かに最近の新人は礼儀がなってないけど、そんなものよりまずは技術を教えるべきだし、礼儀なんて最初はどうでも良い」って思ってます。
私たちの仕事は、スタート地点にプログラマっていう業種があります。*1
私が「技術」に重きを置くのは、それが理由です。
技術力があって、礼儀が無い人はプログラマの仕事が回ってくるけど、技術力が無くて、礼儀がある人にはプログラマの仕事なんて回ってこないんですよ。
つまり、「プログラマでメシを食うためには（メシを食うための仕事を回すためには）、まずは技術であって礼儀じゃないよね」ってことです。
そしたら激しく突っ込まれたんですけど、ちょっとそれが意味わかんなくて。
そりゃ礼儀は大切ですけど、それ教えることできるんですか？
確かに私が言うのは極論に過ぎません。
もちろん、「いや、礼儀も技術もある方が良いでしょうから、礼儀もある程度教育すべきでしょう」程度ならば理解できます。
ただ、「技術も礼儀も一定以上ある人にするのが教育でしょう」とか言われると、ハァ？ って思ってしまって。
「技術と礼儀の双方がない人にどういう教育をすべきか」であって、更に言えば「たった一年の研修期間で、両方共を一定水準に上げることが困難」だから、冒頭の愚痴に到達するんですよね。
反論した人に、「つまり、貴方なら技術と礼儀の双方を教えて、一年目の終わりのOJT、あるいは二年目に入る頃には一人前の礼儀正しいプログラマとして仕事ができるようにできるってこと？」と聞いたのです。
すると、「いや、それは難しいけど、でもどっちも教えないとダメだよね？」とか言うんですよ。
意味わからん！！！
そりゃ、一年間全く仕事をさせない、かつ、自分も仕事せずにつきっきりになれば教育できるかもしれませんけど、それができるんだったら最初から苦労しないわけだし。
ジェネラリスト信奉なんでしょうか
話の根源にあるのは、「全部の分野で平均点を取ることを求めないで欲しい」ってコトです。
オールラウンダーを作ることにこだわらないで欲しいんです。
オールラウンダーの「後輩」ってのは、「とりあえず適当にあごで使えそうな人」ってことですよね。
その考えが透けて見えるからイライラするんです。
「歌も得意で、ギターとドラムとピアノが演奏できて、作詞作曲編曲までこなして、一人で全部の音をスタジオで録音するロックシンガー」なんて稀じゃないですか。
なのに、会社では、その水準を新人に求めてるんですよね。
「いま、ウチのバンドにドラマーが欲しいんだよね。ってことでキミがドラマーとして参加したんだけど。まずはハモりの練習しようか」って言われたらハァ？ ってなるでしょ、普通。
それってつまり、「今はドラマーとして取ったけど、いずれはギターもやってもらうよ」ってことでしょ？ 意味分かんない。
優先順位はしっかりとつけて教育しないとダメなんですよ。
「あ、ココは苦手だから時間がかかるな」ってところとか、「あ、ココは得意だから適当にできるな」ってところとか。
そういうのを見極めて、更に、「苦手なままだったら仕事ができないな」って思えば、直す方法や、それをフォローする方法を模索するのが教育じゃないですか。
で、少なくとも、「礼儀が良くない」だけで仕事ができないとか嘘ですから。
プログラマでいるうちは別に礼儀なんて要らないですから。
その部分を履き違えて、「全部優先」ってやっちゃうと、全部中途半端になっちゃって、ただの「先輩の小間使い」として数年過ごすハメになっちゃう。
プログラミングスキルも高いわけではないから、レベルの低い修正ばっかり回ってくるし。
コミュニケーションスキルも高いわけではない以上、会議の議事録の下書きくらいしかさせられないし。
「この部分は任せとけばいいか」ってものがひとつもない人を育ててしまうことの方が愚かでしょう。
